農業

愛媛県松山市で農業を始めよう~④~ネギはどうなのか!? 脱サラ就農、九条ねぎで年商10億円!

前回、えひめ農林漁業振興機関の職員さんとお話させてもらい、着実に農起業へと近づいていっている。

何を作りたいか?

やはりこれは重要のようだ。
私の理想は、土地や借り受ける人に合わせ、何でも作れるのが理想だけど、一つの作物でも習得に何年もかかるのにそんなに農業は甘くないとも思う。

果樹か!?野菜か!?

まずは大別してこの二つから選ばなくてはならない。

正直なところ、どちらも捨てがたい・・・

まぁ、今のところは、下調べ段階だから、色んな作物を調べてみよう。

Contents

今回は九条ねぎ

年収10億円とはすごいじゃないか!?
私はビジネスで、年収一億円を目指している。その収入になれば、成り上がれたといえるだろう。そのためのステップがまずは年収3000万円。

だから、自営業者としての農家になりたいわけではない。ビジネスオーナーとしての農業に関わりたいのだ。
こうして農起業して本を出している方たちは、「農作物を作る」ということだけに特化しているのではなくて、マーケティングや農業以外でも、本を出すことなどで収入をアップしているのだと思う。

非常に僭越ながら、従来の農家さんはあくまでも第一次産業に従事する職人さんであり、販売や、マーケティングには詳しくないのだと思っている。
生々しい話は日本人は嫌うし、きっと農業に従事している人も嫌うかもしれない。だけど、世の中綺麗事だけではやっていけない。「儲かる」という事は今後の農業のためにとても大事な課題なんだ。

本を読むということは、人生のレバレッジである

本にも、良い本と悪い本がある、先程読んだ、アフィリエイト系の本は20分で読み終わり。残念ながら、ためになるものではなかった。

しかし、「良い本」に出会うと、その人が何年もかけて体験した事をわずか数時間でインプットすることが出来る。

何もない私が成り上がるためには必須のツールと言える。

著者と、私を重ねてみた。

農起業といった時点で
「農業はしんどい割に儲からん」などなどと、周囲の人に猛反対されたらしい。

私はこの現象に非常に違和感を覚えている。
若者の農業離れなどと言われているが、「しんどい割に儲からん」とみんなが思っているのだから、若者が離れて当然だ。

「農業とは、情熱を持ち自身と家族の時間効率を無視して生産する、根性論的な産業、そしてその覚悟がある意識の高い人にのみ託される産業」であってはならないはずだ。

私の様に、「ビジネスオーナーとして携わりたい」「従事する人に、収入安定の面でも安心して魅力的に感じて欲しい」という思いの方も多いだろう。

ちなみに、著者はまさに生産効率を無視した年商(年収じゃなくて年商だ)で一年を終えた。そして、22年後の今。年商10億円の農家に成長されたようだ。

まだ私は一年目の苦労すら味わっていない。でも、この本との出会いが私に何をもたらしてくれるのか、とても楽しみだ。

親の家業が農家かそうでないか

著者の場合は、親父さんが1ヘクタールの田畑を持つ農家だったようだ。1ヘクタールは3000坪だ。

ここにとても厳しいデータが有る、22年前の事とはいえ、1ヘクタールの畑で大人二人が働いて年商400万円というのだ・・・

ともあれ、著者は作物の絞り込みと飛び込み営業を生かして販路を拡大。このあたりは前職での営業経験も生きたようだ。その後も、逆境を乗り切り、誠実であることが更に評価されどんどんと売上を伸ばしていく。

ねこみかんに同じことが出来るのかどうか!?

22年前のことではあるが、現代の事業承継と似ていて、一見ご子息がしかたなく家業を継ぐパターンのようで、実際に一から起業するのに比べると、大きなアドバンテージを持ってスタートすることになる。そして、先代の資産(顧客技術施設)を活かし、新たなビジネスモデルで時代に合わせて成功する。まさに、それを実践して農家さんだと言える。

私に同じ事が出来るかと言えば、現段階で無理だ。

こういう起業も参考になる

著者の会社を退職した方が、農起業し、借り入れた農地で四年目には年商7000万円を達成した。

著者は「農業はお天道さまの期限に左右される」と記している。そして、そのリスクヘッジとして産地リレーを取り入れている。注文された量をきっちり納品する事が農業の場合は難しいからだ。

そして、この農起業された方の九条ネギは、全て、著者の会社が買い取ってくれるというのだ。私が漠然と思い描いているのは、農業で成功するスキームを一から作るのは確かに難しいし、誰にでも出来ることではない。
だけど、こうしたモデルとなる農家さんの指導の元で、特定の農作物を作り、強大なマーケティング力に頼らせてもらう。というのは、有効なのではないかと思う。

売る力が重要なのか!?

これは私が沸々と疑問に思っていること

ねこみかん
ねこみかん
すみません。私は全くの素人ながら、農業の世界には皆が思っていても口に出せない事が多いのではないかという気持ちがあります。

例えば、「農起業を話すと、しんどい割に儲からん」と言われる。と農家の方に言えるか?
「農業は、自身や家族の労働力、時間を使いなんとか成り立っている」

そういう事で言えば、第一次産業に従事している彼らは、マーケティングが出来ないから所得が上がらないのではないかという疑問もある。

反面、ほぼ自営業者であるから、表面上の所得だけが参考にはならない点もある。

本書を見ていても、葱の作り方、育て方に関してはほぼ皆無と言ってよいほど情報がない、「どうやって売るか!?」に重点を置いている。何を作るかより、誰に売るか?誰がどれだけ必要としているか?が重要なのかもしれない。

農家はサラリーマンには無理なのかもしれない

この言葉はグサッときた。まさに私が心配している事そのものなのだ。従業員に任せられない=自身が働き続けるしかない。つまり、農起業=自営業者になるということ。似たようで社長と言っても、自営業者とビジネスオーナーは全く違う。

従業員に任せられない=ビジネスオーナーとして農業に携わるのは困難という結果になる。

一般社団法人日本食農連携機構のこと

著者が理事を務める。「食農連携」「金融相談」「経営相談」などの機能を通じて農業の再生、活性化を支援している。

単に、農家になりたいわけじゃなくて、「農業経営者」になりたい私にとって、頼りになる存在かもしれない。

ちなみに、愛媛には支部もない。

未だに愛媛では飛躍した考えかもしれないし、多くの人には受け入れられない考え方だけど、成功している人は大きく成功し、日本のためにとても貢献している。

読み終わってみての感想

やはり、日本の農業は大きな転換点に差し掛かっているといえる。IOT、ビックデータなど、IT革命が起こったのが近年。様々な産業がIT化していった、その流れはローカルで手作業の農業にも訪れている。

経験や勘に頼ってきた、第一次産業としての農業。それは古き良き日本の姿かもしれない。だけど、紙という媒体が廃れているように、良い物が新しい人に受け入れられるとは限らない。

私は、読書は「本」新聞も「紙」それを貫いているけれど、デジタルの効率に勝てないことは分かっている。個人レベルなら良いが、企業レベルになると、「紙」を「デジタル」に替える恩恵は計り知れない。

スマート農業という言葉も聞くようになり、新時代の農業が幕開ける事は間違いない。とはいえ、従来型の農業しか知らない世代、従来型の農業に従事してきた人には受け入れられないから、この愛媛にどれほどメンターがいるか分からない。

「よく考えてください」農業に参入するにあたって、相談員の方に言われた。仕事を辞めて就農したいわけではない私にとって、それは別の意味ではあるが、まさに良く考えなければならない。

農起業の本を読んで、それが自分にも実践可能かと言えば、そんな事はない、反対にそういった本を読んでもほとんどは、様々な背景が違うから実践出来ない。だけど、それは当たり前で、少しづつ色んな著者の言葉からエッセンスを学んでいき、自身のビジネスを構築するしかない。

本書では、「葱」に対する愛情、信念、にゆらぎはないが、読者が農起業を目指す際に「葱作り」を勧めているわけでない。一体何を学び、どこへ向かうのか・・・はたまた農起業は諦めた方が良いのか・・・?

農業の悪いと言われている点
「しんどいのに儲からない」
「耕作放棄地は、二等地」
「サラリーマンには向かないかもしれない」
「生活の大部分を犠牲にしなければならない」
農業経営を目指すにあたっての障壁は様々あるが、だからこそ面白い、やりがいがあるのだ。人々がよく思っていないことにチャンスがあるはずだ。

もしかすると、私の生活の大部分を費やすだけの価値のある事業になるかもしれない。
「難しいと思います」
「辞めておいたほうがいいよ」
「そんな簡単なものじゃない」
そう言われれば言われるほど、チャンスにしたくなる。

農起業成功者を書籍でひたすら研究

農業に関心を持ったのは、ワインの本を読んでから。ただ、趣味としてワインを知りたくて、ワイナリーという存在を知り、ワイナリーの建設を考えた、だから最初に読んだ本はワイナリー建設の本。

二冊目に読んだのも同じ著者の本。このときは、農起業という事に強い関心をもっていたわけではない。ワイナリー作りのために、「耕作放棄地を利用して葡萄を作っている」という事を知った。

 

そこからしばらくは期間が空いて、この本を読んだ。この時点では、ベンチャー型事業承継セミナーでのディスカッションにて「耕作放棄地を活用した農業」に強く関心を示していた。
本書は、「観光農園型」の農起業成功事例である。偶然にもはすみふぁーむさんと同じく、「観光農園」型ばかりを最初に知ることになる。

この本は、アマゾン農起業本のベストセラーである。それも頷ける内容となっており、著者成功体験などはほとんどなく、非常に凡用性の高い、農業の型や、販売方法も広く網羅しどのように学習し起業していけばよいか分かりやすくまとまっている。

前書とは、また違い、何の作物をどうやって作り、どうやって売るか。それだけが示されていたとしたら、モデルとすることでそのままビジネスが出来る可能性もある。
しかしながら、著者は実家が農家でありながら、営業の経験を活かし、しかも「農業」や「起業」、「事業承継」にスポットが当たる20年以上前からの成功者であり、まさに先駆者と言える。
だか、自分にも真似出来るかというと難しい。

紆余曲折しながらも、だんだんと農起業に関する知識も増えてきたねこみかん、そろそろ、自信の進む道筋が少し見えてきた頃だ。
私は、いきなり人生や家族をかけた、ゼロからの「農起業」リスクは取りたくない。本業を維持しながら、「農起業」に取り組みたいのだ。
だが、大先輩方に言わせてみれば「そんなに甘くない」となるだろう。本書は、また独特で、言ってしまえば趣味の延長上から、ビックに成功したケースになる。
私が目指す農業の形が一段と鮮明になってきた。

 

七冊目の農業本
農起業に関する、一番普遍的で必要な情報が網羅されている本だと言える。
特殊な環境で成功した方の書籍も多いし、もちろんそれらも非常にためになるがまずはこの本を読んで農業の基本を覚えてからが一番しっくりくると思う。

農起業を考えた時にまず読むべき一冊
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