皆さま、こんばんは!
学歴なし、資金なし、資格なし、人脈なし。
そんな何もない人間が、ワンランク上に進みたい。
そのために奮闘する、軌跡です。
大複業時代に突入し、ビジネス(と呼べるのかというものまで?)の幅を広げに広げている中・・・最強に足を引っ張っているコインランドリー・・・
前回の記事では、今年は梅雨が来ないという情報から一転、遅梅雨で思った以上にお客様が来られて感激しましたが、一年で一番売上の良い時期でも赤字という厳しい現実に直面しております。と紹介しました。
そして、9月10月と終わりましたが・・・これは撤退かという厳しい数字となりました。
ネガティブな事、私生活ではポジティブである事に越したことはありませんが、ビジネスにおいては現実を直視し、失敗を回避することはとても重要です。
流行りのコインランドリーは、各メディアで成功談ばかりが語られていますが、プレイヤーである庶民投資家の赤裸々な事実を知ることが出来る、貴重な記事を御覧ください。
Contents
撤退という文字が重くのしかかってきた9月前半
遅梅雨で潤うのは、大地だけではなくコインランドリーの店舗も潤った8月でしたが、9月に入り毎週末のように雨になるという予報・・・各地では台風被害も出る中、松山はといえば・・・雨予報はことごとく外れ、ほとんどは小雨で終わりました。
松山は非常に水害に強い都市です
在住の方はご存知かと思いますし、ご存知でない方はぜひ知ってほしい事。
愛媛県松山市は、台風の被害はほとんどありません。
中四国住みやすい街ランキング1位の名を有する都市は伊達ではなく、ニュースで各地の雨の被害が流れる中でも松山は本当に平和です。
しかし、雨が降らないということは、コインランドリー経営にはマイナスです。
9月、予報に反してほとんど雨が降らなかったことが、私の店舗に大打撃をもたらしました。
9月1日から20日の売上は85,000円・・・
暇なことは認識しておりましたが、この数字は衝撃的でした。
1日平均すると4,250、月の売上予測は127,500円というまさに
絶望です。
経費の平均が、43万円程なので、30万円の赤字です。
ここまでくると感覚が麻痺してきますね。
まぁ、例えば30万円のテレビを買ったとして、次の日に壊れて保証も何も効かずに30万円を捨てた感覚でしょうか?
それとも、たんに30万円を落としたのと同じ感覚でしょうか?
これは、夢ではなく現実なのですね。
累積赤字額は、平均年収越え・・・
最近、改善してきて20万円の赤字でしたから、当初はもっとひどい数字だったので単純に計算しても400万円ほどの赤字と(しかも現金出費です)頭金を投入しております。もし仮に、今
と問われると
と即答します。
だって、500万円越えの資金があれば他の事に使います。
コインランドリー経営を軌道に乗せるのは不可能?
とはいえ、赤字を垂れ流す事自体は、すでに確定している事なのでもう受け入れるしか無いのです。
しかし、今回の問題点はこうです
- 売上が右肩下がりになったこと
- オープン直後の去年の数値より悪いこと
- オープン以降最低の売上見込で有ること
少しづつでも右肩上がりであれば、いずれは赤字は解消します。累積した赤字は回収出来ないとしても、毎月の負担は減っていきます。
しかし、右肩下がりはさすがにメンタルにも留めを刺しました。
そして、右肩下がりであるとしても、業界にとって暇な月はありますね。平均値より下回っても、去年の同期より上回っていれば、全体的には売上は伸びていきます。でも、それがオープン直後の一年前と同じ月以下というのは希望が持てません。
だから、私は撤退を真剣に考えました。
機械を移動させて移転すれば、簡単に再起出来る?
コインランドリーは、機械代金が高いから、出店場所を失敗しても機械を運べばやり直せる?というのは全くの嘘です。1台数百キロもする機械を何台も運ぶ費用、設置費用だけでも100万円は越えるでしょうし、店舗の改装費、電気工事、水道ガス、配管工事、看板代などはオープン時と同じ金額がかかります。
もしも10店舗程運営していて、黒字店舗の利益で補填するのならば可能かもしれませんが、普通に考えて無理ですね。
撤退することよりも再起不能に陥ることを避ける
仮に1000万円を失ったとしても、長い人生においては、再起不能はレベルでは無いです。残った負債を返済し続けても10年~20年すればキレイになりますし、現在垂れ流している赤字を他の事業につぎ込む方が遥かに効率がいいでしょう。
そして、失敗は学ぶことも出来ます。
が、一番避けなければならないことは再起不能に陥ることです。
このまま赤字を吸収し続け、他の事業にも影響が出て、債務不履行に陥ると立ち直るのは並大抵ではありません。メンタルも持ちません。
撤退の二文字は辛い選択肢ですが、現実味を帯びてきています。
9月終わってみての売上は?
と、ネガティブ日記のようになりましたが、実生活の私はそんなに病んではいません。
実際に、コインランドリー経営をしているのは知っている知人に、公庫から融資を受けて新規ビジネスを始めるのタイミングで、コインランドリーの赤字を打ち明けたとき
と言われたくらいです。
ともかく、実際の数値をみていきましょう。
機械売上金額
機械売上金額平均値
9月売上の分析
嘆きに嘆いていた9月ですが、20日以降の売上は一気に回復して186,500円まで伸びたのです。
理由は分かりませんが、お天気もさほど変わらず、何故か20日以降が良かったのです。と言っても1日平均値は8000円ほどなので、20日以降が良かったというよりはそれ以前が悪かったと言えますね。
それでも当店の売上は20万円台中盤くらいなので、その月だけ垂れてはいますが、それでも前向きに捉えるならば、前年同月よりは12%伸びている事になります。
10月売上の分析
結局、ずっとお客様が入りっぱなしで、全台稼働となる天気には恵まれませんでした。
それでも、コンスタントにお客様が入られている感じを受けました。
実はコインランドリーの稼働率は10%ほどで良いとされているのです。
だいたい24時間のお店で、平均して一時間にお一人のお客様がこられたらやっていけるっていうくらいの感覚なのです。
そういった意味では、お天気に恵まれない月にしては良いのかなという印象です。
ポジティブな情報!!
前半部分は、ネガティブ前回でいきましたので、ポジティブに捉えた情報を集めてみましょう。
- 去年の同じ月よりは伸びている
- タイムセールが伸びている
- 常連さんが増えている
- 不慮の出費が無くなった
- お客様の声が素晴らしい
去年の同じ月よりは伸びている
数カ月間からすると、ガクッと落ちましたが、去年の同月よりは良い(奇跡的に後半追い上げた)事はポジティブ要素ですね。
9月は10%アップ、10月は50%アップですから、これがそのまま11月12月も去年度より同じようにアップするのならば、期待は持てます。
しかし、去年度比較ではなく、近月比較にするとただの右肩下がりなので。9月10月は業界が暇な月で、「去年度比で伸びて」いくのか「近月平均通りに伸びていく」のかで解釈が全く変わってきますので、前者であれば経営は上手くいくでしょうけれど、後者であれば撤退の可能性は変わりません。
タイムセールが伸びてきている
実は、私は月に一回、7時間ほどお店に常駐し、半額キャッシュバックをしております。
10月は今までで一番の盛況で、14人のお客様が32回機械をご利用くださり、20000円ほどの売上を上げたのです。
仮に1日平均値に直すと68,500円ですから、驚異的な売上です。
顔見知りの常連さんも少しづつ増えてきいる実感はあります。
コインランドリーは、地域密着型のビジネスなので、常連さんの存在はとても大事です。
ひと月にお一人ずつだとしたら、最初のうちは数人ですが、一年で12人、二年で24人ととても大きな存在になってきます。
常連さんが増えている
データ化はしておりませんが、間違いなく顔見知りのお客様は増えてきました。サービス業にとってはとても大事な事で、協力的なお客様は他のお客様へも自然と良い影響を広げてくださります。
不慮の出費が無くなった
オープンから半時は不慮の出費のオンパレードでした、エアコンの設定ミス、水道漏れ、またまた足りない備品の追加など、都度数万円から20万円の追加出費なのは厳しかったです。
お客様の声が素晴らしい
一年で数十枚のお客様のお声を頂いておりますが
「おもてなしが素晴らしい」
「こんなコインランドリーは初めて」
「とってもキレイ」
等々の、自分で言うのも何ですが、反響は素晴らしいと思います。
今後の展望
当初の展望は、一年後には収支がトントンになり、二店舗目の展開を視野に入れるという計画でしたが、それは大きな変更を余儀なくされました。
現在は、11月12月が、前年同期よりもアップしているかどうかを基準に、撤退か継続かの判断をしなければなりません。
単純に計算するとこうなりますので、11月12月の売上の経緯が正念場となります。
11月の売上は、最低20万円理想値25万円以上
12月の売上は、35万円前後をターゲット!!
上記の目標を達成すれば、赤字は続いていても来年こそは!!
と頑張れます。
最後に、コインランドリー経営を検討中の皆さま
最近も、某大型店舗のフランチャイズの情報を見てみました。私自身が非常に苦しんでいるため、救済になる情報はないかと勢いのあるフランチャイズに救いを求める気持ちです。
見ていると、ただただ羨ましくなるのみです。
店舗平均売上は、100万円を遥かに越えて、TVCMも流しまさに飛ぶ鳥も落とす勢いです。そういうのを見ると、まだまだコインランドリーへの参入は増えるのかなと思いますが・・・ただ、世の中の宣伝は、嘘ではありませんが基本的には良い情報をピックアップしています。
成功しているフランチャイズチェーンは、確かにそうなのでしょう。
でも、コンビニの例をよく見ると分かりますが、近年までコンビニオーナーはそんなに良くないということを知らないまま、ずっと加盟店は増え続けてきましたね。
加盟店を増やしたいフランチャイザーと、オーナーであるフランチャイジー、コンビニの例をとって見ても、長らくフランチャイジーの声は世間に知られる事はありませんでした。
なぜそういう事が起こるのかと言うと、発信力の違いです。大資本を元にバンバン発信できるフランチャイザーの大きな声には、小さなフランチャイジーの声は埋もれてしまいます。
私は、現在非常に苦しみながらもなんとか奮闘しておりますが、コインランドリー経営だって、成功している大手の発信力に埋もれて、私のような人間(中には多くの資産を失った方も数多くいらっしゃるでしょう。)の声は、世間には届きません。
だけど、今はこうして個人がいろんな情報を発信する時代。もちろん、大手の力には叶いませんが、届く人には届きます。
私がお伝えしたいのは、ビジネスは厳しいものであるということです。
起業したビジネスは5年で9割が廃業に追い込まれます、フランチャイズはその廃業率を6割まで落とす素晴らしいシステムです。しかし、そのうちの3割は収支トントンで続けている程度です。
だから、コインランドリーは簡単に儲かるという認識は捨てて欲しいのです、だからこうして赤裸々に自身の恥ずかしい苦労話を綴っているのです。
という意見も当然あるでしょうし、それは否定は出来ません。それでも、実際に私の店舗を見て、他の店舗も見て、良く考えてみても
当然、老舗の店舗などはさすがのお客様の入ですが、私のようにここ数年で開業した店舗は、どこも似たような状況です。
だから、今は我慢比べをしている段階だと思います。そこから立ち直れるか、立ち直れないか、そこがビジネスの醍醐味です。
初期資金は絶対に考えるべき
話は戻りまして、上記の店舗売上は平均100万円を越えるフランチャイズの話ですが、資料をみえみると、開業資金は5000万円ほどの超大型店舗でした。
その店舗群は、本部の県に集中しており、実際にそれだけの収益を上げているのでしょうけれど・・・やはり大型店舗が成功する条件はかなり厳しいと思います。
当然ですが、ビジネスは規模が大きければ儲かるというものではありません。
成功事例を、皆さんの地域に当てはめて見てください。私は愛媛県の松山市ですが、県庁所在地であり、中四国住みやすい街ランキング1位の都市でも、人口は50万人ほどです。母数は重要です。
そしてランニングコストの違いです。
私が、厳しいながらも耐えれるのは、まだ毎月の持ち出しが比較すると少ないからです。コンビニの跡地の一等地で、家賃30万~ほどする店舗に、機械を数多く投入したときのコストは計り知れません。
また、コンビニの一等地といっても、コインランドリーの場合は往復する事になるので、片側2車線以上は適していないと思います。
家賃が勝負の鍵を握る
私がひしひしと感じるのは、家賃の負担です。
当店舗は家賃が15万円ほどと・・今思うとかなり厳しいです。損益分岐にも大きく影響しますし、個人でコインランドリー経営に乗り出して、なんとかなっている方は一店舗目は自身の所有するテナントというケースが多いようです。
以上の初期資金と、家賃をまとめて考えて、実際に私の住む地域の3000万~クラスの店舗のお客様の入を見ても、さほど変わらないのです。
そのことからも、特に地方都市での大型店舗は厳しいと思います。
フランチャイズ元などは、だいたい都会で成功しています。その土地とご自身の土地の人口の差を良く比べ、初期資金とランニングコストを計算し最低でも3年間、毎月いくらの赤字なら耐えられるかを計算し、最悪撤退したときの自分が資金的にメンタル的に耐えられるか。等々を計算し、起こりうる最悪の自体を想定し、ビジネスに望みたいですね。
とはいえ、あまりにも悲観的な人は何も出来ませんから、あくまでも起こりうる現実的な範囲の最悪の自体ですね。
ちなみに、私は想定していた赤字よりも遥かに厳しく・・・想定が甘かったですね。
電力はエルピオ電気で節約しましょう!
コインランドリー経営にシビアな経費の削減は必要です。数万円越えの電気代の節約は大きいです。
広告費などをかけないので、知名度は低いですが、価格コム上位常連のエルピオ電気で節約しましょう。