私が、愛媛県松山市にてコインランドリーを始めて2019年8月で一年となりました。
巷ではコインランドリーは楽して儲かる!不動産より遥かに良い利回り!などと言われる中過熱に過熱し、まさに乱立の戦国時代となっている業界です。
業者さんや、フランチャイズ元さんは当然、あまり厳しいことは言いません。平均的は売上は月60万、初年度から黒字で、失敗の少ない安定したビジネス。なんて思って挑戦したら大変です。
コインランドリーに挑戦する人も増えて、やっと私のような個人の意見もネットでは見受けられるようになりました。
私が、もし親しい親族に「コインランドリーを始めようと思うんだけど?」と問われると、間違いなくこう答えます。
「そんなに甘くないよ。最低でも一年間は20万の赤字だよ」
と。
とは言え、元々ビジネスとはそんなに甘いものではありませんから、初年度赤字が普通なのです。2~3年は利益が上がらない事はザラなので、自身でビジネスをしたことがないサラリーマンの方が参入する場合は特に心の準備が必要ですね。
そして、コインランドリーは梅雨時期の売上が統計上一番良いです。
梅雨を迎え、一周年を迎えた、私のコインランドリーの数字はどう動いたか見ていきましょう。
Contents
機械の売上のリアル!!
2019年は観測史上最も遅い梅雨入り
みなさんの記憶にも新しいように、2019年はとても遅い梅雨入りで、空梅雨になるかという心配(?)もされていました。
私が住みます愛媛県松山市の素晴らしいいところは、台風の被害がないところです。台風や豪雨の災害が近隣であっても、松山だけはいつもちょっと雨が強かったなぁというくらいです。
反対に、水不足が心配されますが、私が子供の頃に断水になったことがありましてからは、節水も浸透し、深刻な水不足になったことはありません。
なので、松山市民にとってはある程度の降水量は必要なのです。
コインランドリーを経営していたらなおさらですね。
コインランドリーの統計によると、一番売上のあがる月が6月です。しかし、上記しましたように、今年の6月はほとんど雨はふりませんでした。
と嘆きながら
6月の売上は垂れ下がったまま・・・もう現実逃避です。
そして迎えた7月、遅い梅雨入りが宣言された後、驚くほどに雨が降る続けました。
と、驚くほどのお客様の入りでした。
そして、8月の一周年。
記念キャンペーンで、一週間半額SALEを実施しました、売上金額は半分ですが、それなりに手応えを感じるキャンペーンでした。
今でも覚えています・・・オープン当初は一日3,000円ほどの売上で心が折れていた事を。
では、実際の数字を見ていきましょう。
機械の売上
一日の平均
売上分析
6月の売上は、今年最低・・・一番言いはずの月にこれだから、心折れるだけの数値ではありますね。
撤退、という選択肢が現実味を帯びてきました。
7月実質今年の梅雨月です。体感的に間違いなく30万の大台は越えたことは分かりました。実際に30万円後半まで伸びたので、ひとまずは最高の売上を記録し、少しだけ収支は楽になりました。
8月この月は一週間半額だったことを単純に再計算すると、30万を越えている計算になります。元々暇と言われている月であることと、去年の8月は8万円ほどの売上だったことを考えると、いい数字とも言えます。
とはいえ、経費なしでは収支は語れません。
次に経費を見ていきましょう。
経費
前回の経費
固定経費
家賃 | 152000 |
コールセンター等(洗剤含む) | 14000 |
返済金 | 90000 |
その他リース | 10000 |
セキュリティ | 9000 |
人件費 | 13000 |
合計 | 288000 |
変動費
電気代室内 | 60000 |
機械電気代 | 22000 |
ガス代 | 23000 |
水道代 | 7500 |
販促費 | 23000 |
雑費 | 10000 |
合計 | 145500 |
前回の経費では、月々433,500円の出費です。
今回算出した経費
固定経費 | |
家賃 | -150000 |
コールセンター | -10000 |
返済金 | -95000 |
警備 | -8600 |
その他固定費 | -6200 |
合計 | -269800 |
変動費 | |
従量電気 | -30170 |
低圧電気 | -21400 |
ガス代 | -37900 |
水道代 | -18500 |
その他 | -8400 |
販促費 | -31700 |
洗剤台 | -3000 |
雑費 | -16900 |
合計 | -167970 |
合計437,770円となっております。
経費の削減を心がけてきたのですが、蓋を開けてみると、経費が逆に増えていますね。
人件費が無くなったこと、音楽サービスを解約したこと、電気代を安くしたこと。それらは成功したのですが、販促費、雑費、その他の出費が増えています。
販促費は、8月のキャンペーンのチラシで10万円ほどの経費をかけたのが響きました。
その他経費は、テナントの火災保険やホームページの契約料金なので、致し方ないところです。
しかし、現在WIXのプレミアムプランが年間2万円は、高いですね。ワードプレスで構築すれば、9割程カットできますので、ドメインの問題はありますが、移行も考えなくてはいけません。
雑費は、扇風機などを買い足したことや、店内に置く雑誌費などが響きました。これも、今一度見直す必要があります。
収支計算と今後の展望
一月一月の収支に一喜一憂しても仕方がないので、基本的には数カ月分の平均値と、推移、そして今後の予想で展望を立てていきます。
ここ六ヶ月の平均売上が272,000円。
同じく六ヶ月の経費平均が、437000円。
つまり、いまだに毎月15万円の赤字を出していることになります。
それでも、毎月20万円の赤字からすると、少し・・・、ましです。
前回立てた計画では、経費は55,000円カットでした。それは、未達成です。
その他経費や雑費を見直す事によって、削るしかありません。
売上は、まずは安定して30万円を越えることが目標です。
赤字を10万円以内に抑えていれば、少しづつ好転出来るのではないでしょうか。
コインランドリー経営を考えている皆様へ
私が公開している数字は、リアルなものです。一年間月々20万円の赤字を出しながら、未だに月15万円の赤字、これとまだまだ付き合っていかなければなりません。
自身で清掃をしながら、お金を貰うどころが払い続けなければなりません。
私もそうでしたが、コインランドリー開業に熱意を傾けている方は、それでも開業に踏み切るでしょう。
機械の卸元やフランチャイズ元は、そんなに厳しいことは言いません。自分で勉強して、苦労して、失敗して、心折れかけながら、学んだこともたくさんあります。
そのようなことを今後も記していきます。
繰り返していますが、ビジネスは自己責任です。私は誰の批判をしているわけでも、泣き言を言っているわけでもありません。
この逆境を楽しんで乗り越えていかなければ、成功は見えてこないのです。
赤字を出しながらも、1年間耐えたこと、そしてこの先2年が勝負です。
コインランドリーの売上が安定するのは3年と言われますから、最低でもその時には黒字にして置かなければ、お金を失いながら時間を失うという事をずっと続けることになります。
でも、私はこのビジネスをどうしても成功させたいのです。
非常に地域密着型で、掃除や料理と並び、お洗濯とは人の生活にとても大きなウェイトを占めるという事に改めて気付きました。
お金を稼ぐということは、人の役に立つことですから、当店に通ってくださる方々の、地域の方々のためになる、やりがいのある仕事だという気持ちが非常に強くなってきました。
特に、自身で店舗の掃除を始めてからその思いは強くなってきたのです。
3年後、5年後にはこのコインランドリーの記事は、成功した人の過去となっているよう、がんばります。
電力はエルピオ電気で節約しましょう!
コインランドリー経営にシビアな経費の削減は必要です。数万円越えの電気代の節約は大きいです。
広告費などをかけないので、知名度は低いですが、価格コム上位常連のエルピオ電気で節約しましょう。