個人事業承継M&A

サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 水戸政和 講談社+α新書


Contents

書籍情報

題名
サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい
人生100年時代の個人M&A入門

著者
株式会社日本創生投資 代表取締役CEO
水戸政和

概要

簡単に言うと、事業承継のためのM&Aの本である。
また、近年流行りの、老後を悠々自適に暮らすための資金準備という流れに基づいている。

事業承継という言葉も近年、よく耳にする言葉であり、多くの企業が黒字倒産しているという事実がある。
おかしな話だが、原因は高齢化、そして今や親の家業を継ぐ時代ではなくなったための後継者不足。
上の赤字部の話ならば、庶民的によく聞く話である。農業などは顕著にその傾向がある。

そのような、誰もが知る事柄を解決する術として「事業承継」という言葉が表舞台に出てきた訳だ。

そして「M&A」という言葉は流行ったので、誰もが知る言葉である。これも、以前は大企業が行うものと思われていたが、上記したように、引き継ぎ手のいない企業を、他人に引き継いでもらうための手段として小規模なM&Aが使われている訳だ。

対象者は庶民??

本書に記載されている、東京商工リサーチの調査によると
日本の総企業数は412万8215社
そのうち大企業は1万2000社全体のわずか0.3%。
株式上場している会社は役3600社。全体のわずか0.1%となっている。
そして、中でも若くして退社した人間ではなく中間管理職として経験を積んだ40代後半から50代半ばの方々が本書のメインターゲットである。
つまり、サラリーマンで300万円の資金があるからと言って、期待してはいけない。

東洋経済40代年収

ちなみに上のリンクによると、大企業の40代平均年収は600万~650万ほど
面白いのが
全国1位はM&Aキャピタルパートナーズ(40歳推計年収2271万円)、2位にはGCA(2247万円)が続き、ワンツーフィニッシュ。4位ストライク(1771万円)、5位日本M&Aセンター(1537万円)も高い。~上記リンクより引用~
と、M&A指南書の本書にも紹介されている記事が並ぶ。
と、言うことはやっぱり今がM&Aが熱いのだ。

大企業のノウハウを身に付けた彼らがもっと高みを目指すM&Aというのもありえる。

だって、中小企業の社長はだいたい年収3000万程であると言うから、第一位の企業より高いのだから。

庶民はどうするの?

とは言え、全体のわずか1%以下の人しか対象にならないのなら、それ以外の人はどうすればいいの?
迷わず本書を買って読めばいい!!

学歴なし、資産なし、お硬いお勤め経験なし、そんな私がこの本から学んだことは大きい。
元々、起業家であるから常に何か出来ることを探している私にとって、その幅が圧倒的に広まった。
この本を読んだのは一昨日であるが、そこから得たヒントをもとに、今日、愛媛の耕作放棄地を見に行ってみた。

どんなくだらないことでもいいから思いついたら行動。とりあえず動くだけならタダみたいなものだから。
別に何を生み出さなくても何かを始める切っ掛けにならなくとも、愛媛に、こんなに近所に無償で貸し出されたり格安で売られている土地がある。そんな事は知らない人も多い中、そんなことを知っているだけでも少し有利だ。

では、起業家ではなく、資金力もない、年収も300万ほど(世間で言う平均年収などよりは、多数の方の属性がそうであると考えている)の人はどうすればいいか・・・。まず、この本を読んでみよう、M&Aのサイトや方法、また、ビジネスや経営の事もとてもためになることが書いてある。週末起業でもいいと思う。得た知識を駆使すれば、そんなに難しくはない。

とはいえ、貯蓄が無いと言うのはまず厳しい。

私は、何もない状態から始めた。といっても200万円の手持ち資金だけはなんとか持っていた。
当初のタイトルに300万円とあるが、やはりそれくらいの資金も貯められない人間が厳しい経営を乗り切れるとは思わない。

裏を返せば、はじめのターゲットは平均年収400万円ほどは突破するとして、将来的には中級ライン850万を突破するとしても
夢は資産数億円を目指すとしても、最初は200万円貯めるだけでいいのだ。まぁ、私が成功したとしての話ではあるが・・・


 

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