書籍名 | スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼 |
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著者 | 志駕晃 |
出版日 | 2018年11月20日 |
出版社 | 宝島社 |
前作感想文の最後に、いかに続編を読みたいかを書きましたが、それからAmazonで届くまで電子書籍の誘惑に勝つことは出来ました。
2~3時間の空きを確保(実際には保育園のお迎えで、ずれ込みましたので、特に最後は読書スピードをアップさせました)し、一気に読み進めました。
読書感想文へと進む前に、『ネタバレ』についての説明をしておきますと、この記事の前半部分は他の記事と同じく『ネタバレ』しないように注意したいのですが、本作に関したはネタバレ0は難しいと判断しております。
なので、絶対に『ネタバレ』したくない人は作品を読んでから当記事をお読みください。
後半からはネタバレ前提で構成していきますので、推測を広げたい方推奨です。
Contents
全体的な説明(ネタバレなし)
前作で、逮捕され「(捕まえてくれて)ありがとう」という言葉を残したA。今回は、題名に『囚われの殺人鬼』と表記していますので、彼も登場するストーリとなります。
物語の進行は、3名の人物の主観からなり、今回の一人称に(前回の)Aは含まれておりません。
前作とはすべて別々の人物から見た、前回の登場人物の像を見ることが出来ます。
前回同様、非常にサクサクと読みやすい内容となっております。
先入観、どのような作品も二作目は様々な先入観を元に読み進めていくことになります。様々な伏線、中には簡単に見破れて推理しきったような優越感に浸れるもの、また、全く予想の付かない物もあり、読後も伏線を気にして再読すること間違いなしです。
Amazonレビューは!?
前作が3.8だったのに対し、今回は3.4でした。
また前作が109個のレビューが付いているのに対し今回は17個と注目度は下がっていることと、前回に比べても悪い評価が目立つようです。
前回は、特に辛辣な批判的な評価も多かったですが、今回はなんとなく低評価というのが多いですね。
その原因は、本作が二作目だということも大きいと思います。やはり、造り手としては最低限でも前作越えを狙いますが、実際には一作目はすべてが目新しく、常習的には発揮できない要素も絡み合ってヒットしますが、二作目、三作目は前作越えを狙うあまりにスケールアップして、説得力を欠いてしまったり、読者の期待が高すぎて実際より評価を下げてしまう傾向もあります。
そのような事も加味して、前作との違いを検証していきましょう。
先入観による伏線の読み違い(ちょいネタバレ)
前作による先入観がありますから、読み方は二通りあります、「前作のようにヒロインに秘密があるのだろう!」という読みと、「まさか今回は同じ構成にはしないであろう」という読みです。
ミステリーとしては簡単過ぎるという意見もありますが、その先入観を利用して、深読みを誘導しつつの展開と考えれば読み応えはアップします。
例えばヒロインは、実は秘密があるんだろ!?と勘ぐった目でずっと見ていたので、なかなか一言一句、行動の一つ一つを注意して見てしまいました。
また、今作の登場人物Bに関しては、これは正直なところ核心に迫る犯人では無いどころが、ラストシーンでの役割も予測が出来る内容でした。それに関しては、読者の推理優越感をくすぐるとともに、Bが真犯人ではないと予測するのならば、真相は!?という読み方が出来ました。
とはいえ、ミステリーとしての評価は読者が伏線の設定に気付いていないだけという事もあります。例えば、かなり大きなカミングアウトの一つが森岡の最後の暴露ですが・・・これに関して何か伏線があったのか・・・?確かに思い当たる節はありましたが、伏線の設定が納得がいくものかそうでないかで物語としての完成度は変わり、こじつけに感じるか上手いと感じるか別れます。
それらを、二周目に突入して、伏線を総ざらいして検証していきましょう。
伏線や設定を総ざらいしてみましょう
スマホは落としていない
今回はスマホは捨てられますが、落としません。なので、スマホを落としたのは前作の登場人物なので、前回のA(今回のシリアルキラー)は、スマホを拾った側です。
題名としては、「スマホを拾っただけなのに~」の方が正しいかもしれません。
今回扱うのは、仮想通貨やサイバー犯罪
前回は、言ってしまえば個人の災厄でありデジタルストーカーで、もっとも身近なスマホの不気味さを存分に感じさせる作品でした。
今回は、前作との違いを演出するためハッカー(クラッカー)技術をメインとせず、PCデータ復元という技術をメインとして展開しています。
まだ、殺人鬼VS女性だったのが、別の犯罪者VS国家権力というように展開が広がっています。
個人的に感じたのは、現在のデジタルストーカーは、女性の自撮り写真の瞳写った画像を解析し、時刻や日照から方位を特定し、自宅前で待ち伏せしているという事例もあり、実際に検挙されていましたから、前作のデジタルストーカーのほうが時代を先読みしている感はあり、仮想通貨の方が時代には遅れているのかなと思いました。
データ復元とは?
これは本書でも解説されていますが、PCのデータというのはゴミ箱に入れて、完全に消去しても、残っています。例えば、デジカメのデータを間違えて消去しても、上書きするまでは完全に復元出来ます。空き容量がある限りデータは、見えないだけで残っています。
素人の私でも、同じ工程は出来ます。
逆に、完全にデータを削除するソフトもあり、それはハードディスク満タンになるまで無駄なデータを入力し、削除するという作業を繰り返します。Nasaなどで採用されている方式を使い、完全に復旧出来なくします。
破壊と復旧は、何でも貫くことの出来る矛と、何でも貫くことの出来ない盾のような関係で、ウイルスとセキュリティソフトも同じような関係です。
本書には「一般時には復元することは難しい」と記されていますが、確かに多少はコンピューターの知識がない人には出来ないでしょう。
前作と同じで、そのような知識の説明が、煩わしいと感じる読者と、目新しいと感じる読者層にも分かれるようです。
ヒロインをデジタルストーカーしている男
前作はヒロインの彼氏が、スマホを落としたことがきっかけでデジタルストーカーが始まったが、今回は最初からヒロインがストーキングされている。
この設定は、ある種の伏線となっていて、後に解き明かされる。
実際に暴露の前にどのタイミングで気付けるかが楽しみどころです。
警視庁のホームページに不正アクセスしたハッカー
今作のA(以下A)は、上司にその情報を聞かされる。特になんともない会話のようであったが後に効果が現れてくる。
長谷川祥子
前作のA(以下シリアルキラー)が死体を遺棄していた現場で発見された女性。他の件は自白したがなぜかシリアルキラーは、この件だけは話さない。
死亡推定時期は3~4年前で彼女は黒髪ではないというのは大きな伏線とシリアルキラーが殺していないという確定情報です。
前回のAがすべてを操っているという先入観(完全ネタバレ注意)
これは、少し残念な印象を受けました。
前回のAがネット環境を手に入れる以前と、その後というパートに分けて考え、その後の多くは前回のAが仕込んだ物だと予測していきましたが、実際にはそうではありませんでした。
ともあれ、まだ前回のA(シリアルキラー)は獄中なので、遠隔操作はありえないが時限装置のように何かを仕込んでいる可能性はあるという視点で読み進めていきます。
ホワイトハッカーJK16の存在とMの存在
今回のテーマの一つ、仮想通貨。流出したマネーにマーキングをして換金不能にした人物がJK16です。
そして、もうひとりの人物、Mが登場します(登場はしませんが)Mは、3年ほど前にダークウェブ回で有名なカリスマブラック・ハッカーです。
桐野とシリアルキラーの対面
収監されている犯罪者を捜査チームに引き入れるというのは、ありがちな設定ではありますが、元々悪役だった人物が力強いというのは面白い展開です。
ここで、シリアルキラーの身長が180センチを越える高身長であることが明かされます。
この身長は後々の伏線になっていますね。
多くの部分は、シリアルキラーがサイコパスであるという特性を表しています。
そして、桐野の恋人の話になると、怪しい雰囲気になってきます。
ここで重要な情報は、有名なプログラマーである桐野を最初からシリアルキラーは知っていた。
そして、桐野に彼女がいることもシリアルキラーは知っていた。
超伏線
伏線を読むと、シリアルキラーは収監された後の計画として、敢えて長谷川祥子という不明の被害者を残しておき、捜査の段階で桐野と接触する機会があると予測し、外部の人間に桐野の彼女を追跡させている。しかも、追跡の手法はシリアルキラーとデジタルストーカーは似通っている。
長谷川祥子殺しの犯人はMだと告げられる
桐野とシリアルキラーは奇妙で良好な友人関係を築き、桐野の彼女の情報を引き換えに、長谷川祥子殺しの犯人はMだと告げられる。
そして、Mは今は何をしているかもしれなくて、3年前から連絡を取っていないという事です。
この3年というのが今回のキーワードです。
新たな死体の発見
ここで重要なのはどちらも3~4年前の死亡と推定されることと、そのうち一人は180センチ以上の高身長であること。
桐野と彼女の美乃里と母親
仕事が忙しくて彼女のかまってやれない桐野を健気に一途に待ち受ける美乃里。そして、女手一つで育てた桐野の母の存在。
前作はヒロインに大きな秘密があったが、今回はいったい何の秘密があるのうだろうと勘ぐります。
森岡の存在
彼は、桐野の元上司でセキュリティ会社を経営しています。右腕だった桐野を給料を3倍にするからと言って引き止め、現在でも気にかけている。彼女のとの事も気にしている。
そして、Mの存在も知っている。
桐野の父親は元公安警察官
仕事人間で家庭を顧みず、そして殉職したがその理由は知らされていない桐野は大の警察官嫌いだったが、何故高待遇の民間の会社をやめて転職したのか?
森岡は独身
30そこそこで、横浜浜手のテラスハウスに住み、車はポルシェ、ルックスも悪くないのに女性関係の噂は聞いたことがないらしいです。
そして、森岡は美乃里によく桐野の事を質問します。
この情報は、とても重要な伏線になっています。一見、見逃してしまうような事が伏線で、伏線と勘ぐってしまうところが関係ないのです。
Mの手口は、知識のある男性(女性でも良いが)ではなく、その恋人を狙う
JK16をデジタルストーカーが殺害する
この時点では、M=デジタルストーカー=今回の仮想通貨事件の犯人という図式が成り立っています。
そして、Mがシリアルキラーを引き出すために動いているという推理も生きてきます。
シリアルキラーが捜査に協力しネット環境を手に入れる
これまでは、どう考えてもシリアルキラーは直接何かをすることは出来ませんでしたが、ついに手に入れてしまします。
非常に不気味ですね。
桐野は、美乃里の部屋に特殊なPCをおいている。
ここで、初めて桐野の暗部が描写されます。その理由は簡単に推測は出来ますが、意外性は多いですし、明らかに恋人の部屋だけで使うPCとは怪しいです。
シリアルキラーの提案で美乃里が標的になる。
まさにMの手口ですね。
そしてここで、超仮想に疑問を持つ。そう、美乃里を追跡しているデジタルストーカーは桐野の存在を、美乃里の彼氏としてしか認識していないので、シリアルキラーが桐野に目をつけていて、その彼女を追跡しているという仮説に矛盾があることに気づきました。
デジタルストーカーのしっぽを掴む
シリアルキラーと桐野のしかけた罠により、デジタルストーカーの尻尾を掴みます。最初は、そんなあからさまな方法で、Mを探し出すのは都合が良すぎないか??と思いましたが、よくよく考えてみると確かにとりあえずはチェックするだろうなという気もします。
同時に森岡も、デジタルストーカーの存在に気づきます。
Mとデジタルストーカーは同一人物ではない??
県警や警視庁に対して、Mが大規模なサイバー攻撃を仕掛けている最中に、なぜか電車で美乃里を追っている。普通に考えれば、予告通り美乃里を攻撃しようとしているので合点が付きますが、デジタルストーカー自身が久しぶりに美乃里の調査をしていると表現しているのは違和感があります。そしてそもそも、桐野の存在を認識していないデジタルストーカーがなぜ美乃里を追っているのか?という疑問に行き着きます。
ついにMの毒牙が美乃里に忍び寄る
デジタルストーカーが、桐野の母にたどり着きます。デジタルストーカーが桐野の母を狙うのは違和感がありますが、ともあれ辿り着いた事に変わりはありません。
その後、美乃里は騙されておびき寄せられます。
正直、そんなに簡単に騙されるのか?と思いますが、なにせ美乃里は純真で人を疑うような事は知らないのです。まさに正統派ヒロインです。
しかし、前作に続き、いったいどんな秘密があるのでしょうか?
最大の伏線
美乃里が抱える秘密
「良ちゃん、それって下ネタでも良い?」
まだ語られていない部分に秘密があるのでしょうか?
桐野のスマホが乗っ取られている
おそらく破られるはずの無いはずのセキュリティを入れているスマホが何故??それは、ランサムウェアからの復旧時にヒントがあります。
そもそも何故、Mはこんな大掛かりな仕掛けを仕込んだ?
県警のホームページにウィルスを仕掛けたり、信号機を乗っとたり、一体その意図は全く見えませんね。
仮に、美乃里を傷つけるためならば、もっと地味で狡猾な方法があるはずです。
やはり黒幕はシリアルキラー??
すでに彼はネット環境を手に入れていますから、もしかするとMとして復帰してすべてを操っている可能性はあります。だって、桐野のブログにクラッキングし、ウィルスを仕込んだのですから、そのまま県警のホームページにもウィルスをばら撒いたと考えるのは自然です。
そして、大掛かりな混乱は、自身が逃げるため・・・それで納得です。
シリアルキラーがいない
桐野はシリアルキラーに依存しきっていて、彼のお膳立ての通りに動いています。そして、その彼がいない・・・当然のことながら読者は、逃げたと思うでしょう・・・でも桐野はそんな事は露ほども考えずに、シリアルキラーの残した手がかりを元に、美乃里を追いかけます。
デジタルストーカーも、桐野と同じ場所に向かう
この時点で美乃里を追っているデジタルストーカーが、美乃里を捕まえている人物たちとは別であることが分かります。
まぁ、合流しに行っているとも取れますが、なんとなくここは後の展開が読める流れです。
最終的な種明かし
伏線となりそうな部分を網羅してきました。
そして最終的な種明かしが本文で語られます、それを読むと、そういえばそんな事を言っていたなとは思いますがちょっと無理があるんじゃない?と感じたり、そこは重要なの?と感じたりもしました。
全体的には、分かりやすい伏線はダミーで、微かな伏線が本線であったりもします。
犯人のカミングアウト
があるのですが、そこはあまり事件と関係ないとう感がありますね、レビューにもそのような意見は散見されます、そういった性質があるのならばもう少し事件にもそれの影響を出してほしかったなと思います。
ヒロインの秘密
「それって下ネタでも良い?」の答えってどこにも書かれていませんよね?今作のヒロインは前作よりも裏のない感じで、人を疑う事も知らず、他の男に誘惑されても動じず一途に、彼を信じて尽くす女性ですが。前作ではヒロインに秘密がありましたが、今作ではどんな秘密があるのかないのか・・・見どころです。
シリアルキラーの友情
前作の主人公(?)のシリアルキラーが今回捜査に協力するわけですが、いわば彼は影で悪いことも出来る立場になっていった訳です。
そこで今回の主人公、桐野との友情関係が偽りなのか・・・それとも冷徹な殺人鬼は友情という感情を持ち得たのか・・・
この部分でそこの核心が描かれていると思います。
何故ならば、シリアルキラーとしてはすでに自身の目的を達成していますので、わざわざ桐野に位置情報を提供しておく必用は無いからです、だからここは桐野に対する誠意だと言えます。
読んでいる最中は、もしかしたらこの情報はシリアルキラーの罠ではないかとも勘ぐりましたが・・・
桐野の注意を自分に向けないための策であったとも取れますが、どちらにしろヒロインに目を取られている桐野はシリアルキラーに目を向ける事は無かったでしょう・・・
だってどう考えても少しでも冷静ならば、シリアルキラーがいない時点で探し始めますし実際にしばらくは署内で作業をしていた訳ですから。
総評
前作に比べて面白いかどうか?というのがシリーズ物も一番の課題ですね。それは自分の戦いのようなもので、非常に過酷です。
期待値もある上に、下敷きが出来上がってしまっているからサプライズも難しいですから、前作と比べるという事自体がナンセンスなのかも知れません。
また、ネット関連の目新しい情報も前回はフェイスブックがメインだったのに対し、今回はツイッターが少しだけ登場しているだけなので、新しいとは言えないですね。
ティックトックやピンタレストなどから、誰もが知らないような情報が出てくると面白いところです。
また、今回は仮想通貨の事件が出てきましたが、これも前回のようにどこにでもいる一般人にはさほど深く係ることのない問題なので・・・「スマホを落としだだけ」から感じる不気味さは無いですね。
そのあたりの新話題探しには苦心されたであろう点と、映像化を意識したのかあまりにも出来事が派手で大掛かりなことも、身近に感じる不気味さは無くなってしまいました。
では、今作はレビューの低下が示すように面白くないのか?となりますと、やはり前作と同様に一気に読みすすめてしまう楽しさがあります。
前作を単に比較対象としてしまうと、立ちはだかる大きな壁となりますが、今作を読む上で下敷きとして捉えると相乗効果で面白みを増しています。
悪のカリスマの存在や、善のカリスマ、また裏の顔を持つ主人公。そして、そういった世界でのシリアルキラーの立ち位置も絶妙でした。
前作では、破綻しても良いんじゃないかと思わせるカップルでしたが、今回のカップルはまた全然性質の違った二人であることも面白かったです。
完結していた前回と違い、今回は明らかに世界観を広げ、続編を意識しています。作者が次回はどのようなネットの闇を拾い出してくるのか?今回の登場人物がどんな人間模様を演じるのか?そんな事に目を向けてみると更に楽しみが増しますね。
そして、そんな事を考える楽しみをくれる、スマホを落としだだけなのに囚われの殺人鬼には感謝です。
今後の展望(ネタバレ要素多し)
前作のカップルは今回未登場でしたが、今作は明らかに次回も出番がある主人公の彼女がヒロインなので間違いなく登場するでしょう。純真無垢で、健気にパートナーを支える女性、外見に関する情報はありませんでしたが。第二作である今回で埋もれてしまった伏線である彼女の情報は是非とも掘り下げてほしいです。
そして、シリアルキラーは海外に飛び、自由の身となっておりますから次は国際的なネット事件が取り上げられるでしょうか。
桐野の父親の過去も、もし伏線として活用されるのなら、当時の事件とも紐付けられた新事件となる可能性はありますね。
そういえば、私は実は桐野が裏で意図を引いているのでは?と思っていた事もありました。彼とシリアルキラーは似た者同士で、一歩間違えばどちらがどちらになっていてもおかしくない存在です。
ならば、今後二人が交わることで、桐野が悪に触れるか、それともシリアルキラーが善に触れるか・・・
とはいえ、シリアルキラーはいくら改心しても絶対に許されない存在です、もし、彼が改心するのならばきっと悲しい結末しか迎えないですね。償うことの出来ない罪を抱えながら改心する、究極とも言える人間心理を描写してくださるのも興味深いです。
もしかすると、悪に触れる桐野をシリアルキラーが助けるなんて展開もありえますね。
さて、次回の事件は国際的なネット犯罪と予想しましたが、では具体的にはどういった事があるでしょうか?
やはりフェイスブックのリブラが候補に上がりますね、ただ仮想通貨と本質は違うと言っても、物語のターゲットとして扱う場合両者の区別は難しい気がします。
では、他のGAFAという事はあり得るでしょうか?現に今でも、世界の国々とGAFAに代表される最強企業は税金を巡って戦いを繰り広げています。
当シリーズはSF的にはなってなく、あくまでも現実的な不気味さを保つと思われますので(時には、現実的からSFに拡大する作品もありますが、あまり好きではないです)GAFAと国家と犯罪者という構図もありそうですね。
そういえば、カリスマ犯罪者は組織になっていると本作で言及されていましたので、次回はネット犯罪組織という存在も注目ですね。
という事で次回予想をまとめ
- ヒロインの秘密
- 国際的なネット犯罪
- GAFA系統が絡む
- ネット犯罪組織の出現
- 桐野とシリアルキラーの交流
こんな感じでしょうか?
では、みなさん!!一緒の次回を楽しみに待ちましょう!!
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読書台・書見台
読書をしながら、両手が空くのはとても便利です。特に感想文を書く人にとっては必須です。このツールなしだとページが勝手に閉じるし重りを置くと見ずらいので、読書台があれば効率は格段にアップします。
ココフセン 便利なふせん
読み返したり、必要な部分をすぐに見つけるために必須アイテムです。
【ココフセン】の良いところは、シールが付いていて本の裏表紙に貼り付けておけます。
いつでもデスクに座ってPCを開けて読書が出来るわけではありませんよね、移動中やちょっと時間が開いたときには付箋をぺたぺたしておくと便利です。
コンパック A4文書を二つ折りにしてバックにいれて持ち歩く
大きなビジネスバックを持ち歩いているうちは良いですが、働き方の違いから、A4が入らないサイズの小さいバッグを持ち歩く事もありますよね。
A4紙を折りたたんでいると、割と開くのが手間だったり・・・
コンパックならA4を半分に折りたたんで持ち歩ける上に開くと一覧で見ることも出来ます。