と、ねこみかんは思い立ちました。
何故ならば、世間の皆さまはコインランドリー経営に非常に興味を持っているけれど、案外ブラックボックス化された業界で、情報の多くはフランチャイザー(事業提供側)からの発信しかないのです。
実際の経営者の声とありましても、結局はフランチャイザー側がピックアップした意見なので、失敗談は出てこないのです。
だから私は、コインランドリー経営の現実として、リアルな数字を綴っておりましたが、そんな記事を先人が拾ってくださったのです。
私が、いずれコインランドリー経営の事を体系化してまとめていこうと思っておりましたが、その方はすでに非常に分かりやすく、同じプレーヤーとしても
と共感出来る内容でした。
なので今回は、そんな先人アインさんのブログを紹介していきます。
Contents
アインさんのブログとは?
【コインランドリー事業に3000万円投資!アインの100%経営報告日記】
~コインランドリー投資の真実~
というタイトルの、個人の方のブログです。
大家業を営みながら、2016年11月にコインランドリー経営を始めました。
3000万円を投資した店舗ですが、一年目で372万円の赤字を出しました、二年目は売上アップするも272万円の赤字。
そして、そんな苦労をツイッターにて投稿
コインランドリーって投資利回り15%とかで見かけるけど、確かに自分も売上/投資金額だけだと15%くらいだけど、経費、借入金返済と合わせて-15%くらいで回ってる。
— アイン@コインランドリー大家 (@ainecoinlaundry) July 31, 2019
思いの外の反響から、2019年の9月にブログにてコインランドリーの記事の執筆をはじめます。
そして、2019年11月には【楽待投資新聞】の取材を受けます。
以前にも楽待新聞に大家業からコインランドリー経営に乗り出した方の記事もあり、私も記事にしました↓
アインさんの取材はこちらです。
1年目から「即死攻撃」、コインランドリー投資で見た地獄
月40万円以上の赤字を垂れ流した「夢の計画」
と素晴らしいインパクトです(笑)
では、順番に勉強させてもらいましょう。
アインさんの記事を読み解く
第一の記事
この記事で一番共感したことが
【コインランドリーの情報は殆どが、フランチャイザー(事業を提供する側)の情報に固められている】という事です。
当然、大資本で宣伝してくるわけですから、ねこみかんのような個人の意見は埋もれます。
その現象が、コインランドリー参入者が増え続ける一因です。
悪いわけではありませんが・・・簡単な気持ちで参入する人が多すぎると、毎月一般の方の初任給くらいの出費に耐える我慢比べののち、数年後には廃業ラッシュが来ると私は考えています。
コインランドリー経営に苦労している方の声も、もっと透明にして警鐘を鳴らす必要があると思います。
一年目の実績公開!
コインランドリー開店1年目の実績公開!楽して稼ごう等と思うべからず!!
この記事では、実際に私が思ったことそのものが書かれています。
その一つが
11月は半分しか営業していないので、まだこれからだ!と思っていたのですが、12月の数字を見て愕然とします・・・
コレ、ヤバくないか?(汗)
ねこみかんも、まじで、そう思いました・・・
本文中に「業者に提案された予定の売上は初年度でも平均60万」とありますが、これは実際にそう言われています。
あくまでも言われているという事に注意してください。
業者の方々はそういいますが、これは実数とはかけ離れているというのが、いちプレイヤーとしての意見です。それでも
くらいの算段をプレイヤーはすることでしょう。
オープン当初の売上が10万円台なんてザラです。
これはまじでやばいなぁと、ねこみかんも思いました。
二年目の実績
コインランドリー2年目の実績公開!地獄の1年目からどうなった?
二年目と言うと、ちょうどねこみかんの現在の状況です。
先人、アインさんはこの年も272万円の赤字を出していますが、前年度よりは売上が伸びています。
私、ねこみかんもコインランドリー経営に関しては辛辣な情報を並べ立てていますが、アインさんもなかなかです。
しかし、コインランドリー経営は投資ではなく、「事業!!!」といい切っています。
また、そのうち書きますが、「不動産投資」と「コインランドリー投資」を同じカテゴリーで捉えて始めると、失敗します。(ねこみかんのように・・・)
とはいえ、ねこみかんも、パートさんが退職したタイミングから掃除は全て自分(と妻)でする。
ポスティングは二ヶ月に一回。
月に一回は、常駐し半額キャッシュバック。
などなど、ブログにてツラツラ言っている割には真面目に仕事しているんです。
楽して稼ごうなんて大間違いなのです!!
アインさんも、ご自身の店舗の機械の稼働状況なども詳しく分析されていますので、やはり事業と捉えて、様々な努力をされたことだと思います。
楽待からの取材
こちらでは、実際に掲載されている楽待新聞の記事を参照しましょう。
破産の文字が何度も頭をよぎった。この頃から、店舗の稼働状況が気になり、落ち着かない毎日が続いた。「店内の様子をWebカメラで確認できるシステムがあるんですが、毎日病的にそればかり見ていました。お客さんがいれば心が落ち着くんですが、空っぽだと激しく落ち込んだりして。とにかく毎日イライラしてましたね」本文より引用
ねこみかんのお店にもついています。ウェブカメラ・・・
まさにそのとおりです!!
もう投げやり状態で、お客様がいらっしゃないと
まさに絶望モードです・・・
不動産オーナーの強み
楽待の新聞の取材を受けられている投資家のUさんも、アインさんも、私もですが。
さらに、アインさんのTwitterで紹介されていました
ブログにコメントいただきました。
私と同じ様なケースで初年度が350万円のキャッシュアウトとのこと😰
同じく大家さんらしく家賃収入でなんとか堪えているところまで一緒です😭
他人の気がしません…
商業施設内って事はS級立地なやつかな?
この様に私だけの問題じゃないんですね😥 pic.twitter.com/8MmXPniKos— アイン@コインランドリー大家 (@ainecoinlaundry) November 10, 2019
こちらの方も不動産オーナーです。
アインさんは一年目の状況を本文でこう語っています。
「普通の人なら詰んでいる」と・・・
まぁ、そりゃあそうです。
初年度は年間500万ほどの現金持ち出しになるくらいは普通なので・・・
初期資金や不慮の出費と、毎月の赤字を合算すると・・・
それでもやっていけるのは、不労所得である不動産収入と合算することで、ダメージを緩和出来るのですね。とはいえ、不動産オーナーだからといって一部の人を除けば、世間の方々が思っているほどは儲かりません。
でも、自分の実労働から得た賃金で赤字を補填するのは、心理的にも厳しいですし、金銭的にも厳しいので、まだ、マシです。
そして、不動産投資家は、融資に関しては一般の方より経験がありますので、コインランドリー経営に係る融資でも(今の時代あまり声を高らかには言えませんが・・・)何かと余裕を持って運転資金を残していると思います。
あとは、不動産投資も基本的には孤独なので、孤独にも強いです。
- 毎月の現金収入がある
- 融資に精通しているので資金繰りが上手
- 孤独でシュールな状況でもメンタルを保てる
- 経営感覚がある
このような特性を活かし、なんとか耐え抜いているのです(多分)。
楽待からの警鐘
単純にそんな疑問もありますね、ねこみかんは、不動産投資家の資金がコインランドリー経営に流れていかないためであるとも考えています。
私達がいま、コインランドリー経営事業の行方を気にしているのと同じですね。
と、言いますのも。
おそらく不動産投資家のや関連業者の方の共通認識は
2018年のスルガ銀行のかぼちゃの馬車事件を受け、不動産融資は壊滅している。
という事がありますので、必然的に別の事業に目を向ける不動産投資家は多いでしょう。
しかし、コインランドリー経営はしっかりすれば素晴らしい事業だと思いますが、あくまでも事業であり、【不動産投資】と【コインランドリー経営】は全く別物という認識を持っていなければ、安易な【コインランドリー経営】参入はコケて、ひいては不動産投資も進まず、最悪、退場ということになります。
コインランドリー経営は、不労所得で、当初より安定収入で、不動産投資より遥かに高利回りという認識は絶対に改めなけらば、失敗しているフランチャイズ業界の二の舞になりかねませんので、楽待新聞は先駆けて警鐘を鳴らしてくれているのだと、ねこみかんは考えています。
感想まとめ
数点の記事をピックアップしてみましたが、その他の記事もとてもためになり、自身の経営にも活かせるエッセンスが散りばめられています。
情報量もすごいので、とても参考になります。
そして、アインさんのTwitterやブログを見て、同じようなプレイヤーの方や、興味を持たれている方がとても多いことを実感しました。
表層では、成功している方の情報ばかりが並ぶ中、ねこみかんのお店だけが流行っていないのか・・・なんて、思っていた気持ちが救われました。
経営とは孤独で、実利とは一見関係のないメンタルは非常に大切なのです。
経営者が知っている、サラリーマンの方が味わうことのない地獄のひとつに・・・
いくら働いても1円にもならないし、なんなら労働しながらお金を払っている状況があります。
赤字のコインランドリー経営はまさにその典型で、自身の店舗を隅々まで掃除しながら
って思います。
こうしてブログでツラツラと発散するだけでも、気持ちの整理、実情の再認識になりますし、同じ事業で奮闘している方の姿はとても励みになります。
コインランドリー経営で苦しんでいる皆さま、コインランドリー参入を考えている皆さま!!
どんどんコインランドリー経営の情報を共有して、みんなで成功へ向けて奮闘したいですね!!
コインランドリー経営失敗の先に待つものは??
ネガティブな事を書き綴っておりますが、ねこみかんは、みなさまの参入を批判したいわけではありません。
もし、ねこみかんが成功したならば、今度はリアル成功記となります。
今、コインランドリーはまさに群雄割拠の戦国時代(私が群雄かどうかは不問です)です。ここからは、新規出店の余地は減り、淘汰が進み、更に混沌とすることでしょう。
そんな中、この失敗奮闘記が成功奮闘記となり、より一層皆さまのお役に立てれば幸いです。
電力はエルピオ電気で節約しましょう!
コインランドリー経営にシビアな経費の削減は必要です。数万円越えの電気代の節約は大きいです。
広告費などをかけないので、知名度は低いですが、価格コム上位常連のエルピオ電気で節約しましょう。