【トゥモロー・ウォー】「The Tomorrow War」映画鑑賞「感想文」「レビュー」「その後」

感想文って！？

こんばんは、初めにこの記事について説明します。
たどり着いてくださったあなたは、この映画を見て、感動したことを共有したかったり、モヤモヤした事が残ったりされてのでしょう。

私もそういう時には「他の人はどう思ったのだろう？」などと思い、レビューを見ます。

あらすじなど、映画を観れば分かることの解説はしておりませんが、一度見るだけでは気付けない伏線や設定など、映画をより深く楽しめると思う事を紹介し、感動したことや疑問に思ったことを書いています。

一度見終えた人にとっては「あぁ、そういうことだったのか！？」という新たな発見になれば良いですし、あらすじにはあまり触れていないので見たことない人にとっては「何の話？」となるかもしれませんし、観る前に記事を読んで予備知識を知っておくことになれるかもしれません。

リンク

ねこみかん

ちなみにアマゾンプライム会員なら無料ですよ！

Contents

映画の舞台や登場人物

この物語は2021年と2051年が舞台です。（2022年の表記もありますが、便宜上ちょうど30年で分かりやすいので）

超近未来・・・ほぼ現代が舞台です。

激しい温暖化が進む世界です。

主人公　ジェームス・ダニエル・フォレスター（通称・ダン）

元陸軍でイラクの戦争ではリーダーを努めていました。

すが、陸軍研究所の勤務が気に入り、退役後に大学に進学し、高校で生物の教師をしています。

主人公の娘　ミューリ

9歳の主人公の娘で科学とサッカーが好きです。

主人公の父

主人公の父は、疎遠となっており、孫に当たるミューリに毎年送るクリスマスカードは親（主人公）によって届けられることにはならなかった。

30年後の未来

そこでは、11ヶ月後に人類が消え去ると試算されています。

現代人は未来の戦争に参加する設定ってどう？

これはおそらく多くの方が思われる事でしょう。特に日本人である私達にとって、わずか未来の人のために生存率の低い宇宙人との戦いに赴くのか？

各国が、世論が、それを許すのか？たかだか数十人の未来人のいいなりになるのか？

もちろん、反戦デモは広がっていますが、そもそも未来のための過酷な戦争に一般人を徴兵することはありえない・・・

ちなみに戦争に行った人物が亡くなった場合、遺族に100万ドル（1億円以上）の見舞金が支払われる。

映画に真実味を求めるのであれば、そもそもエイリアンの存在がナンセンスですね、しかし、地球外生命体の存在は映画なので自然に受け入れられますが、人間の心の動きの不自然さは受け入れられません。

未来の人類のための生存率3割の戦いに一般市民が、いきなり銃器を持って半ば強制連行される姿が受け入れられない。

というのが冒頭部分から、皆様も感じた事でしょう。反戦デモなどもありますが、やはりこの設定には違和感を覚える人が多いですね。

これに関して言えば、本作でも駆り出さる経過は描かれていませんし、なぜ現代人類が未来人に駆り出される事になったかはほぼ触れられません。なので、この部分に関しては、とりあえずそうなったんだと全面的に受け入れて観るのが良いです。

ちなみに、もう少し物語が進んだ時点で、私なりに考察しています。

未来の人口は50万人を切っている

現代の人口は76億8,000万人ほどですので、実に0.006％の人間だけが生き残っている世界です。

ちなみに紀元前1万年頃に、氷河が溶けて日本が大陸から切り離された頃の日本の人口が3万人ほど、弥生時代が60万人ほど、平安時代には500万人を越えていますので、2051年の世界人口は弥生時代の日本の人口くらいになります。

未来へ送る徴兵検査では、未来のデータベースと照らし合わせて、30年後には死んでいるかを確認している。もしくは、あまり長生きしない人を選んでいる可能性もある。

そして、任務遂行者には大きな腕輪が付けられ、期間まで外すことも出来ず、監視機能もあり、逃げると懲役刑・・・
善意で未来に戦いに行くのではなくて、強制的に戦地に送られるという、完全に人権を無視しています。

タイムマシンについての考察

タイムトラベル物に付き物なのが、様々はパラドックスですね。
まずは、物語を堪能する上で作品毎のタイムトラベルの設定を理解しておくと良いですね。

タイムトラベルの設定は、大きく2×2の４つに分類されます。

いつにでもワープ出来るか、特定時間か
過去と未来はリンクしているか

いつにでもワープできるか、特定地点かとは？

まずは、こちら分かりやすく言えばドラえもんの世界ですね、このタイムマシンはいつにでもワープできます。ドラえもんのケースでもそうですが、このタイプのトラベルだと、今日の12時00分に、10年前にワープしてそこで1日過ごしても、同じく今日の12時00分に戻ってくることも出来ます。

もうひとつが特定の地点ですね、例えばちょうど10年前にワープできるといった設定です。2021年8月12日ワープしたら、2011年の8月12日にワープし、過去で1日過ごしたら戻ってきたら2021年の8月13日になります。特定の地点のワープなので、双方で同じ時間が流れます。

そして次の分類が、過去と未来はリンクしているか？と言うものです。

過去と未来がリンクしている

多くの設定ではこれになっていますね、過去に戻るのは、現在の何かを変えるためなので過去で何かをしたら、戻ってきたら現在を変えられますね。
ただ一般的なこの設定は多くなパラドックスを生みますね、例えば、過去に戻って自分の両親が一緒になるのを阻止したら、自分は生まれなくなりますが・・・そうすると、自分が存在しなくなるので、両親が一緒になるのを阻止する人もいなくなる・・・と言った感じですね。なので、映画ではそういう事にならないような展開になります。

過去と未来がリンクしていない

例えば、過去に帰って何かをしてもそれは現代には影響を及ぼさないタイプのタイムトラベルですね。このタイプだと、例えば現代では死んでしまっている恋人が死ぬ前の過去に戻り、助ける事ができ、過去の恋人は幸せに暮らせます。

この場合は、タイムトラベルによるパラドックスは起こりませんが、恋人が亡くなっている世界と、恋人が生きている世界、2つの世界を生み出す事になります。

さらに言えば、恋人を助ける事に失敗したので、再度チャレンジするとしましょう。そして、成功しました、一見ハッピーな結末に見えますが、結局、恋人を助けるのに失敗した世界も消えるわけではないので存在したままになります。

多くのケースでは、その世界には目が向けられないのですが、過去と未来がリンクしない＝別々の世界が生まれるので、考えるとすごいカオスです。

タイムトラベルの種類

以上の2つの要素が2つがかけ合わさって、タイムトラベルには4つの種類があります

①どこにでもワープできて過去と未来がリンクしている・・・ドラえもんのタイムマシン

②どこへでもワープできるが過去と未来がリンクしていない・・・ワープするごとに新たな世界が作られるのでそこを考慮するとカオス

③特定地点にワープできて、過去と未来がリンクしている・・・今から見て、常に12年前にワープできるといった感じですね、過去と未来がリンクしているので、帰って来たときには現在の状況も変化します。東京卍リベンジャーズの世界ですね

④特定地点にワープできて、過去と未来がリンクしていない・・・30年前にワープできるが、過去を変えても未来は変わらない、今回の映画はこのタイプです。パラドックスはおこりにくいですが、特定地点が増えると厄介です。本作においても言及されているので下記します。

本作におけるタイムマシン

本作においては、ジャンプリンクの装置を使いワームホールを通過しタイムトラベルします。ちなみにワームホールとは、簡単に言うと瞬間移動する宇宙の事象ですが実在はしていないようです。

2051年世界の人が30年前に転送出来る装置を作ったので、2021年と2051年を移動出来ます。本作の説によると、お互いは同じ流れの中の舟のようなもので、2021年の人が2051年に戻って、一週間戦って戻ってくると2021年でも一週間経過しています。

また、過去と未来はリンクしていないので、過去を変えても未来を変えるわけではありません、ただ未来ではエイリアンと戦う人員がいないので、過去の人員を未来に送り込んでいます。

また、このタイムトラベル方式だと、ジャンプした時点で、2021年の世界と2051年の世界が作られます。例えば、ジャンプリンクを増やして、2031年世界も作り、さらに2032年世界も作っていって、どんどん人員を増やすことは設定上可能ですが、未来の資源不足で装置の増設は出来ないようです。

特定の一地点ずつしか結べない方式がパラドックスにならないので理解しやすいですね。

エイリアン

まず、エイリアンは2048年に宇宙から飛来しましたが、地球上では飛ぶことは出来ずに、2051の人類は爆撃機も所持していて爆弾で吹き飛ばすことが出来る。
当然のように思う疑問が「30年後のハイテク兵器を持った人類が滅ばされる事があるのかどうか？」ですね、映画を見る限り、30年後にしては現代と変わらぬ装備で、ジャンプリンク以外にはハイテクな機械は見当たりません。

30年後、しかも2048年まではエイリアンは現れていないので科学は進歩していたはず・・・なのにあまりハイテク化していないのは、環境破壊などの影響もあり、技術革新の少ない時代を迎えていたのかもしれません。が、特にそこは本線とは関係ないので気にしないのが良いです。

爆撃や銃撃で倒せるエイリアンに勝てなかったのか疑問ですが、その答えは終盤に導き出せました。

また、序盤は無理な設定や伏線などもあったが、未来に渡ってからはすんなりとしたストーリー展開となる、その中で「このエイリアンは宇宙から飛来した割には、人を食糧とし、繁殖するだけで建設的な思考はなく、破壊的で知能を感じられない・・・」地球上の生物を食べ尽くした後は自滅するしかないエイリアンが、どうして宇宙を渡ることが出来て何をしたかいのか・・・？と疑問に思ったが、それも終盤に解決出来ました。

ミューリたち、未来人の覚悟

これは非常に大きな未来人の思考で、当初の未来人を守るために2021年の一般人の過酷の兵役という概念を覆すものです。

実は未来人の目的は、2021年の人たちの力を借りて、エイリアンを駆逐し、未来を助ける事が目的ではないのです・・・力を借りて行いたいのは自分たちの研究施設を守ったり、目的が達成されるまで未来人が生き残るために2021年人を呼んでいたのです。

そして、ミューリの目的はエイリアンを駆逐する毒を作ること、これに成功してもすでに未来では大量生産する力は残っておらず、自分たちの滅亡を止める事は出来ません。

未来人はそれを分かった上で、完全な毒を2021年に持ち帰ってもらい、2021年の世界の人を救うために行動していたのです。

つまり、2021年人類は、未来人のために駆り出されていたのではなくて、自らの将来のための戦いをしていた事になります。

現代人をありえない戦争に駆り出すまでの期間の事は本編では触れられていませんが、未来人たちの確固たる信念と覚悟を持ってこそ、2021年世界の人たちを戦争へと向かわせる事が出来たと言えます。

さて、ダンは未来の娘に「お前を死なせたりはしない」と約束しますが、その約束は達成されるのでしょうか・・・

白頭山の噴火って事実なの？

946年に噴火し、威力は核爆弾で1,000個分に相当と紹介されていますが、それは事実のようです。西暦後最大の噴火で、もちろん日本にも火山灰が飛んできたようです。

エイリアンの正体

登場人物たちの考察によると、エイリアンを載せた宇宙船は、他の星を襲撃するために宇宙を飛行している間に地球に墜落しました。

宇宙船の主は、今まで戦ったいたホワイトスパイクとは違う生き物でした。

そこで考察された事は、ホワイトスパイクは、侵略する惑星の生物を死滅させる生物兵器であったという事なのです。

それであれば、30年後の人類の兵器が結局は負けてしまったのにも納得がいきますね、だって、宇宙を移動して地球まで到達できる文明が作った生物兵器なのですから、地球の科学力で対抗できるはずがありません。

また、エイリアンが破壊的で知能を感じられない点も納得ですね・・・

ロシア最大の氷河とは！？

本作では、ひとつの舞台となるロシア最大の氷河ですが、これはどこなのでしょうか？

氷河融解で新しい島が発見される　ロシア

氷河の融解による海面上昇で、「沈みゆく島」が注目される昨今ですが、反対に姿を現す島もあるようです。今月ロシア海軍が、氷に閉ざされていた5つの島を発見したと発表しました。
発見された島
新たに出現した島は、ロシア北部の北極海に浮かぶノバヤゼムリャ列島で見つかりました。ノバヤゼムリャ列島は、旧ソ連時代から核実験場として利用されてきた島で、北半分は氷河に覆われています。
5つの島の面積は、小さいものでは900平方メートル、大きなものでは54,500平方メートルということです。例えるならば、小さいものは小学校のプール2.5個分、大きいものは東京ドーム1個分強といったところでしょうか。ロシアは過去5年で、これらの他にも複数の島を発見しているようです。

南極大陸の下に眠る巨大な氷底湖「ボストーク湖」とは？

ボストーク湖とは、南極点から1700km以上離れたロシアのボストーク基地近く、氷底下4kmに位置する巨大な湖のこと。
湖の幅は約50km。総面積は、日本の琵琶湖のおよそ22倍に匹敵する1万4,000 平方キロメートル。
非常に巨大な氷底湖でありながら、その存在が明らかになったのは1960年頃。
発見されたのは人類の歴史では比較的最近の話です。一方で、ボストーク湖自体は我々人類が誕生するよりも遥か昔、なんと1500万年以上前から存在していたとの説も。

本作では、温暖化によって、氷河に埋もれていた「出てきてはいけない物」が出てきてしまったがゆえに人類が滅んだとも言えます。

新たなパンデミックは氷の中に眠る？

永久凍土が融けると、有害な細菌やウイルスが大気中に放出され、人体に影響を及ぼす可能性があるかもしれない。スイスアルプスの永久凍土では約1000種類の微生物が確認されているが、その多くの実態は未だ不明だ。
これからする話はサイエンスフィクションなどではない。シベリアのヤマル半島で2016年、炭疽菌による感染症で男児が死亡した。研究者によると、この炭疽菌は75年前に死亡した鹿の死体で生き続けていた。同年に起こった熱波の後、鹿の体が埋まっていた永久凍土が溶け、閉じ込められていた病原菌の胞子が大気中に放出された。

温暖化により永久凍土が溶けると、マンモスなどに寄生していたようなウイルスが解凍されて復活し、人類に猛威を振るう可能性もありますね、実際に大航海時代などは白人が持ち込んだウイルスで黒人にも病気が蔓延した歴史もありますね、特定人種にとっては免疫を獲得したウイルスであっても触れていない人種にとっては驚異になります。

当然そんなに太古のウイルスに対する耐性を現代人が持っているわけはないので、冗談じゃなくて、新型コロナウイルスの様な被害が続けて起こるかもしれません。

映画では、出てきたのはエイリアンでしたが、暗に環境破壊の問題にも言及しているとも言えます。

結末はミューリの想像とは別に「毒じゃなくて爆破して倒せば良い！？」

未来人の予想では、エイリアンの宇宙船は2048年に飛来しますのでその時に備えて毒を大量生産するのですが、実際には2021年に片を付ける事になります、ちなみに生成した毒で死滅されるのは5匹と最後の1匹のみで、残りは結局銃器でやっつける事になります。

つまり、毒は必要なかった事にはなりますが、毒を持って帰った事により、エイリアンの飛来源を突き止め、死滅させる結果になりましたので、きちんと未来人の意志は活かされたという事になります。

親子３代の感動のシーン、そして未来は現在を変えました

この映画では、本線と同時に主人公と、その父、娘のミューリ３人の親子愛にも多くの時間を割いています。
エイリアンとの戦いの衝撃が大きくて埋もれがちですが、2051年世界、つまり2021年世界の本来の世界では、主人公は父を分かり合うこと無く死に、娘にとっても大好きだった頃とは違う姿になってしまっていました。
また、娘と祖父が会うことも無かったでしょう・・・

しかし、2051年世界と交わり、本来の未来と変わった2021年世界では、父は主人公の命がけの頼みを聞き助け合い、最後には命がけで主人公を守ろうとしました。
主人公も、未来の世界では娘を守ろうとしましたし、大好きだった父親の姿を見せることが出来ました。
更には、祖父と2021年のミューリは会うことが出来き、抱擁を交わしました。

また、2021年世界の未来では、主人公家族はその先も幸せに暮す事でしょう。

堕落した祖父と、父、行き違えた家族の絆は2051年世界の人たちとの交流により永らく結ばれましたね。

最大の悲劇は救えるか！？

上記しましたように、本作では、2021年世界はハッピーな結末を迎えます。
しかし、タイムマシン理論で説明したように、タイムジャンプしたことにより、2021年世界と2051年世界という2つの世界が出来てしまいました。

この世界は互いに影響しませんので、2021年世界の未来は救われても2051年世界は滅亡します。

そして、未来のミューリはエイリアンの群れに落下する瞬間を迎えます。もちろん、主人公は9歳のミューリの姿を見た時に安堵したことでしょうけれど、やはり「お前を死なせたりはしない」といった39歳のミューリは救うことが出来ませんでした。2021年が変わっても、その世界は変わりませんから、2051年世界は残酷です。

2051年の人類を救うことは出来なかったのか？

未来人は最大限に考えた結果、毒を生成し、過去の世界を救う事でした。

しかし、タイムジャンプのパラドックスで、もし過去と未来がリンクする世界であれば、過去を変えてエイリアンをやっつけた時点で未来は変わりますので、2051年の人類は変わることになります。

もちろん、人類にとってタイムジャンプは初めての事なので初のジャンプから1年の間に過去と未来がリンクするかの実験はしたはずです。そこで賢い科学者なら、リンクしない過去と未来が有るということは、その時点で別々の世界がもう一つ誕生したことになります。

という事はタイムジャンプを成功させた時点で、宇宙を想像したのと同じ事になります。

また、未来のタイムジャンプのマシンが破壊され、ワームホールは閉じられましたが、未来人の数人は2021年に残ったままです、それならば、50万人ほどの未来人すべてを2021年に移住させて生き残った人類を全て救う方法も良かったかもしれません。
それならば現代人を駆り出すこと無く、2051年の生き残りを全て救った上で、エイリアンに地球を差し出せば良いので。

しかし、そうなるとタイムジャンプの装置が2051年に残ったままになるので、2051年のエイリアンたちが2021年にジャンプしてきちゃうかも知れませんね・・・

2051年のミューリを救う未来はあるのか！？

まず、2021年の人類は30年後にはタイムジャンプする装置を開発出来る事が分かっています。
すでに、2021年世界と2051年世界という2つの宇宙が存在しているので、これ以上のタイムジャンプをすると混沌とすることくらいはすぐに分かりますので、これ以上は無碍にタイムジャンプ先を開かないようにするでしょう。

そして、2つの世界は同じ時間がながれますので、例えば未来のミューリが亡くなる瞬間にワープしたくとも、2021年世界が1年の時を流れていれば、ワープしてもその先は2052年なのですでに人類は滅びています。

2021年の世界にとって未来って！？

そもそも、2021年の世界の人が30年後の未来にワープするとしましょう・・・（理論上、過去にワープするより未来にワープする方が現実的）すると、その先には2つのワープする世界があります、人類が滅亡する本来の2051年世界か、変わってエイリアンがいない2051年世界です。

そこで、2021年世界が頑張って2041年位にタイムジャンプ出来る装置を作ったとしましょう。多くの2021年人が体験し、偉い学者さんたちも送り込まれているし、実現できることが分かっていれば本来より10年早く開発する事は可能でしょう。

そして、2041年のダンか、まぁ元気な人が、10年後のミューリがエイリアンの群れに墜落する瞬間にワープして助けるのです。

ちなみ、余裕を持って、2047年などにワープしてミューリを救っても、それは新たな宇宙の誕生で、あくまでも人類が滅亡する2051年世界はどこかには存在するので駄目ですね。

ピンポイントでその瞬間にワープしないといけませんが、まぁ、きっと出来るでしょう。

映画の続きを空想（完全なる妄想です）

本編では、2051年の世界で、ミューリがダンの手を離れ、エイリアンの群れに落ちていくところでその世界は終わります。

しかし、上記の理論で、その瞬間にエイリアンに有効な毒を完全装備した（2041年を迎えた）2021年世界のダンが率いる部隊が現れます。

目の前で、40歳（位かな）の父親がタイムジャンプする瞬間を見たミューリの目に飛び込んできたのは60歳の父親の姿

（きっと父親は、その父、つまりミューリの祖父のように危険でダンディな姿で銃をぶっ放しているでしょう）

でした。

2051年世界のエイリアンは膨大な数に膨れ上がっているので、開発した毒なしでは倒すことは出来ないでしょう。2021年世界の人のために作った毒が、過去の世界で20年の時を経て自らの世界の役に立つのです。

父のダンにとっては準備に20年もの歳月を要しました。新たな世界を作ってしまわないように座標を導き出し、今まさにエイリアンの群れに食べられようとしているミューリの姿をいつも思い浮かべながら、失敗すれば娘を守ってやるという約束を果たせない焦りを抱えながらも人生をかけてその瞬間を目指しました。

もちろん、2021年世界のダンの家族は良好な関係を築き、近くにはミューリもいますが、大きくなるに連れて、30年後の彼女のに似てくるのは当たり前で、本人にとっては何年も前の出来事になっても忘れる事は出来ないでしょう。

理論上は、未来のミューリはずっとその瞬間で止まっているのです。ダンの感覚では、20年もの間、エイリアンの頭上で留まっているミューリの姿が目に浮かびます。

ミューリ

死ぬときには走馬灯のように過去の事が流れると言いますが、極限状態の人間の脳は周りがスローモーションのように見えるほどフル回転しますから、死後の世界とは違い、走馬灯は現実です。

父がタイムジャンプした瞬間、ミューリは、父が2021年世界を救う事を確信し、自らの死を覚悟し様々な事に思いを巡らせるほど思考はフル回転したはずです。

別れたその瞬間、偉く年を取った父が現れ手をとき、とっさに彼女は全てを理解したでしょうか？いくら聡明な彼女でも、すぐには状況を把握出来なかったでしょう。

急に現れた部隊が放つ弾丸は簡単にエイリアンたちを駆逐した事から、きっと今しがた開発したばかりの毒を大量生産する事に成功した事に気付きました。

老けた父の姿を見て、過去の父が助けに来てくれた事を悟りました。

ほんのさっき「お前を死なせたりはしない」なんて言っていた父が、こんなにも年を取って現れた理由を悟るのにも時間はかかりませんでした。

ミューリの世界の父は、もう死んでいないけれど、目の前の父はひとりでふたりぶんの父親をしてくれています。

以上、続編は？

個人的には、2051年世界の救われない感をなんとかしたい気持ちでいっぱいでしたので、こんな世界を空想してみました。

「the　tomorrow war」は今作で完結しているので、続編の予感はありませんが。あえて考えるとすれば、今作ではエイリアンホワイトスパイクの持ち主である宇宙人は、墜落により死滅していて登場しませんでした。
登場人物の考察によると、他の惑星を狙っていて、地球に墜落したという事でしたので、どこか他にも宇宙人の惑星が有ることになります。

また、今回の宇宙船は1000年も前に地球に到達したので、そんな技術力を持つ惑星、そして地球に到達しうる技術を持っていた生物が、更に1000年の時を経ておりますので、どれほど進化しているかは想像するのも怖いですね。

リンク

Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/tkdma/ehime.life/public_html/wp-content/themes/jin/cta.php on line 8

Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/tkdma/ehime.life/public_html/wp-content/themes/jin/cta.php on line 9

読書にお勧めアイテム